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明日はイナズマ見られないので雑記でも少々。
リクエストありがとうございます!ちょっと今回スローペース気味ですがモリモリ書かせていただいておりますよ!お時間いただいてましてすみませんヌ。
皆さまの切り口がとてもすきです!垂れ流しの妄想にまで乗っていただいて感謝感激でござる。
ただ今二件承っております!もうちょっと募集いたしますので、なにかございましたら遠慮なくどうぞー!



ずっとお返事したくて仕方がなかった感じで、モロ出しですが私信です。
Hさん・・・わたしはあなたと牧野博幸作品について語りたくて仕方ありません・・・!勇者カタストロフは本当に素晴らしいですよね!
「ピー坊をしょうりんたんに」というご意見をいただきましたとき、うっかり目からウロコとともに涙が出るくらい感動しました。今もしょうりんたんは真顔で「キー坊」と無意識な挑発を続けています。あめをやってもアイスをおごってもガン無視のしょうりんたんに、怒るに怒れない鬼道さんはくりしげ担当者のごとく胃を痛めているはずです。それをニヤニヤしながら見ている円堂、と。
ヒロトにカブトムシのご意見でもだいぶ爆笑させていただいたのですが、勇者カタストロフパロディを考え始めてから毎日ニチャニチャわらっててほんと自分がキモいです。ドラゴンに踏んづけられて脳死しちゃうズク堂さんとか、ズク堂さんに殴られて脳奬出ちゃうハチ山とか、「荒野のジェントルマン」を作詞作曲自撮りするバザ道さんとか、もうむだづかいいっぱいしちゃったからお金なんか一銭もない王炎寺さんとか、地図や刺繍が苦手なリプ野さんとか、そういう面々のことを考えるだけで自然とニチャニチャがこぼれてキモいひとになっています。
チャブダインもすごくすきなのですが、やっぱりカタストロフが面白いですね!なにか素敵なネタを思い付かれましたらどんどん教えてください!笑
あとリクエストと感想もありがとうございますー。しょうりんたんを書きまくってて本当によかったと実感してます。影野とは付かず離れず、だけどすごく親密に、いてほしいなぁと思ってます。長々とすみません!いつもくださるコメントが宝物すぎて・・・!

他の感想やリクエストくださっている方もありがとうございますー!!
影野がすきっておっしゃっていただけるとテンション上がります!なんかこうつかみどころやとらえどころのない感じに書きたいなと常日頃思っているので、少しでも伝わっていましたら嬉しいなぁと思います。



長々と失礼しました。
勇者カタストロフは最近復刊したらしいので買いです。まじで買いです。
表紙とか描き下ろしだったらわたしも買います。描き下ろしじゃなくても買います。
最後の最後で宣伝笑
そんなアレですが、リクエストやご意見ありましたらお待ちしてます!
おきがるにどぞう。ぜ、ぜぜん。どぞう。
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飛鷹という無愛想な先輩のことを、壁山はとてもいいひとだと思っている。眉毛をそり落としてリーゼントを揺らすクラシカルなヤンキースタイルの飛鷹は、当初こそとげとげと不必要にとがっては周りといらない悶着を起こしていたが、元来の一徹さを響木監督とのサッカーだけでなくチームにも向けるようになった辺りから、チーム内でその類の軋轢が起こることはなくなっていた。ぶっきらぼうでぶしつけな物言いは変わらないものの、たどたどしい口調で年下の壁山にこれこれこういうプレイをするにはどうやって動けばいいのか、などと質問をしてきたりもする。響木監督や円堂には及ばないものの、壁山もその質問を受けて一生懸命に考えたり、それでもわからないときには実際に動いてみる練習相手になったりもしていて、やはり以前よりはずっと和やかに接することができるようになっていた。飛鷹はとてもいいひとだ。イナズマジャパンに選ばれてしかるべき選手なのだと壁山は思っている。
飛鷹はチームに溶けこんでなお、ひとりでいることを好んでいるが、壁山にはどことなく気安さを感じているのか、それとなく声をかけるとまんざらでもない風に応えたりする。試合後の夕焼けの甲板にひとりで背中を丸めてあぐらをかいている飛鷹に、壁山は隣いいっすかとさりげなく声をかける。以前なら敵意もあらわににらみ返した飛鷹は、おう、などと言ってわずかからだをずらした。膝を抱える壁山をじっと見て、かしこまるなよ、とわざとらしくすごむように言うので、おれはでかいからこれがいいんです、と壁山はわらう。そうか。飛鷹は眉間をこすって黙る。船上はどたばたとにぎやかなものだが、目の前のまっかな海は静けさそのものだった。エンジン音や歓声がかえって静寂を際立たせる。飛鷹は雰囲気に飲まれたのか、なんとなく眠たそうな様子でしきりに首を回していた。が、そのうちにうしろあたまをがりがりと掻きはじめたので、なにか言いたいことがあるのか、と壁山は気づく。
たぶん飛鷹はしゃべることがきらいではなくて、ただ会話をはじめるきっかけがわからないからもどかしい気持ちが動作になる。こころの機微に鋭く、相手の言葉を魔法のように引き出して見せる会話上手な同輩のことを思い出しながら、壁山は黙って遠くのほうを見ていた。そのうちに飛鷹はあたまを掻くのをやめて、さりげない調子で(、いかにもそれがさりげなさを装った風だったのでちょっとおもしろかった)、なあ、と言う。監督の娘ってかわいいよな。ええええと内心びっくりしながら壁山はまばたきを繰り返し、飛鷹がちょっと不機嫌そうにこちらを見ていることに気づいて慌ててにこりとわらう。そうっすねぇ。冬花さん、きれいだしやさしいっすよねぇ。そうだろ。なぜか飛鷹は壁山の当たり障りのないほめ言葉に得意げにわらう。選手とマネージャーの関係は微妙で、それはいつも必ずどこかで円堂の存在が絡んでくるからだった。久遠冬花も例外ではない。はかなげな容姿の可憐な視線がひたすら円堂を見つめていることに、気づかないわけもなかった。
飛鷹さんは冬花さんがいいんっすか。壁山は首をかしげる。いいっていうか、なんだ。かわいいだろ。ほせえし髪なげえし色めっちゃしろいし。すげえ女っぽい、みたいな。飛鷹は考え考え言葉を並べている。大事なものをひとつひとつ置いてゆくみたいに。木野さんとか音無は、どうっすか。飛鷹は壁山を見て意外そうな顔をする。そんなにおかしいか。いやいや別にそういうわけじゃないんすけど。飛鷹さんあんまりマネージャーとはなしたりしないじゃないっすか。あーまーなーと眉間をこすりながら飛鷹はじっと考えこみ、あんま考えたことねえ、と答える。冬花さんひとすじなんすねぇ。壁山の言葉に飛鷹はリーゼントをゆわんゆわんと揺らしてあたまを振ると、誰にも言うなよ、と語気も鋭くささやく。今さらの照れ隠しに壁山はわらって、冬花さんなら仲よくしてくれると思うっすよ、と答えた。
飛鷹は目をまるくして、仲よくできるのか、と壁山に詰め寄る。あっでも冬花さんからはきっと難しいですねぇ。壁山は前のめりの飛鷹をそっと押し戻しながら言う。呼び方とか変えてみたらどうっすか。呼び方。飛鷹は視線を泳がせて、はっと壁山を見る。キャプテンみたいにふゆっぺって呼べばいいのか。い、いきなりそこっすか。ふゆっぺ。飛鷹は何度かそう口に出し、満足そうにわらう。いいな。まぁ飛鷹さんがいいなら。よし、今度からおれはあいつをふゆっぺって呼ぶぞ。ふゆっぺ!飛鷹がそう口に出した瞬間、後ろからどさりとなにかが落ちる音がした。ふたりは反射的に振り向く。そこには話題の張本人、久遠冬花が顔をまっかにして立ち尽くしていた。足元に洗濯物を回収するかごが転がっている。あ。あ。あの。壁山がおそるおそる声を出すと、冬花はくるりと後ろを振り向き、船内に駆けこんでしまった。まっまっまもるくん!という焦った声とともに。
次の瞬間飛鷹は立ち上がり、猛然と冬花を追いかけていった。壁山が止める間もなく。やがて船の中から悲鳴と怒号、なにかが壊れる激しい音が聞こえてくる。壁山は目を閉じて、それらを聞かなかったことにした。ゆったりと水尾の引く海に視線を飛ばすと、船が大きくかしいだ。その衝撃でころんころんと転がってきた木暮を受け止める。キャプテンがすげー怒ってるんだけど。壁山にさかしまに支えられたまま、木暮は器用に首をかしげた。なんでかな?さぁ。飛鷹さんとケンカしてたっぽいよ。なんか知ってんだろー、とからだを起こして首に抱きつく木暮をあたまに乗せてやりながら、壁山はちょっとわらった。そういうときもあるんだって。そういうときもある。飛鷹はいいひとで、とてもいいひとで、だけどそれに気づいてもらえない。そういうときもある。円堂は知っている。だからそれを冬花に見せたくない。あのときの冬花の顔はこの海ほどにまっかだった。なんだかとても幸福で、それを噛み締めながら壁山はゆっくり立ち上がり、騒ぎの方へ向かった。







アンダーパス・サンセット
飛鷹と壁山とふゆっぺ。
リクエストありがとうございました!あんな些細な妄想にご意見いただけてとっても嬉しかったです。トビ冬推しです。
夜には鬼が来てねないこを喰うというので、夜になるほど目を開きたがるおれは本当は鬼なのだと思う。夕焼けを喰い荒らすくろい群れの翼がまっかに焼けてぎらつく光景、ながくながく伸びる影には確かに鬼が棲んでいた。

遠くの街並みに覆いかぶさるように育ったしろくおおきな雲は、つい何日か前まで梅雨だったとは思えないほど夏のにおいで健康的にひかっている。グラウンドを巨大なあしあとみたいに雲の影がぞろりと横切ると、燃える陽をさえぎったのとはまた違ううそ寒いような気持ちが足元をざわざわとくすぐっていく。光のあまりの強さにまっしろに飛んだ校舎やグラウンドが、雲の影に撫でられるたびに形を取り戻し、そしてまた光に消える。とおくでかげろうが揺らいでいて、てのひらを目の前にかざすと血がうすあかく透けた。汗が目のすぐわきをだらだらっと伝っていく。骨を喰いつぶすような疲労。休憩、と言うなりなが袖のユニフォームを脱ぎ捨てて、まっしろな背中をさらす円堂を見て、一歩、ベンチに戻ろうとした足がぶれた。雲の影が困憊のイレブンを飲みこんでは流れていく。
まるで海岸に打ち上げられた魚の群れのように、ベンチでは誰もが疲れきって声も発しない。マネージャーがていねいに打ち水をした上で、さらにホースにミストの出るノズルをつけてそこら中に水を撒いている。スポーツドリンクを煽ってはつめたく冷やしたおしぼりを顔に当てて黙りこむ、真夏にはそぐわないほどに静かな午後。せみばかりがにぎやかに鳴き立てて鼓膜をじりじりとふるわせる。ミストが撒かれると空気中のほこりが落とされてなんとなく視界がクリアになる。よくできたポートレイトのような光景を眺めながら胸を撫でていると、気分わりーの?と宍戸が顔を覗きこんできた。別にー。一度顔を拭っただけで砂まみれになったおしぼりを手の中でぐるぐる揉みながら、栗松はくちびるを曲げる。毎日これだけ運動しているにも関わらず、最近は夏ばてで食欲がない。事情は似たり寄ったりの様子で、マネージャーが愛情をこめてむすぶおにぎりの数も減った。余らないよう必死で食べるが、どことなく皆億劫な顔をしている。
おまえ今日なんか元気な。あー、まあね。宍戸は暑いのが得意らしく、誰もが参っている暑さの中で、いつもどおりの飄々ぶりだった。汗を拭いながら平然としている宍戸の腕はあかく焼けて、皮が剥けはじめている。ちゃんとくってるから。うなじの後ろを撫でながらそんなことを言う宍戸に、栗松は眉をひそめた。宍戸はもともとひどく少食だ。アイスとかばっかくってんの。ちげーよ。ちゃんと肉とかくってる。あと、なんだ、鉄分とか、カルシウムとか。うえーめっちゃえらいじゃん。だろーと宍戸はなんだかうれしそうにわらった。急にどしたの。やーなんか気づいた的な。なにに。昼間活動してるからよくないんだわ。だからおれ今ちょー夜型。夜いいよ。涼しいし。へー。栗松は目を丸くする。宍戸は以前学校から帰ったら寝てばかりいる、というようなことを言っていた。意外な。そうかなー。宍戸は首を左右に揺らす。夜楽しいよ。一緒にいこうぜ。どこにだよ。栗松は半端にわらう。宍戸は答えずにほほえんだ。そうすると犬歯が目立つことに栗松ははじめて気づく。
いいだけ木野にあおいでもらってすこしは満足したのか、円堂がユニフォームに腕をとおしながらやるぞーと声をあげた。締まりのない返事をしながらベンチからばらばらと立つメンバーにまぎれて、栗松も重い腰をあげる。影。不意に聞こえた言葉に肩ごしに振り向くと、宍戸はベンチの前に突っ立って栗松を見つめていた。おれの影、踏むなよ。栗松は宍戸の足元に視線を落とす。宍戸の足の先からは奇妙にほそながい影が栗松とは逆方向に伸びていた。あれ。栗松は自分の足を見下ろす。栗松の影は栗松から見て右手に伸びている。その瞬間、ぐにゃりと宍戸の影が波打ったかと思うと、まるでいきもののように宍戸の周りを旋回し、その足元にくろく広がってかたちを変えた。なにかとてもおそろしいものに。栗松は目を見開く。宍戸の影はまっかな口をひらいてわらった。昔話に出てくる残虐非道のばけものみたいに。
宍戸がかるくかかとで地面を叩くと、影はまたかたちを変えて動き、栗松のものとおなじ方向におなじくらいのながさで伸びた。なに、今の。え?宍戸はきょとんとする。なに言ってんだよ。なにって今。知らないふりしてもむだむだ。そう言うと宍戸は栗松の肩をつかんでくるりとグラウンドへ向けた。そのまま両手で肩を押す。ほんとはわかってんだろ?耳元に氷のような鋭さで囁きかけられた言葉。栗松は息を飲む。グラウンドは灼熱で、誰も彼もが影ぼうしみたいだった。太陽がまっかに腕を伸べ、やがて空はマグマの海になる。栗松は汗を拭ってまばたきをする。ほんとはわかってる。宍戸の中に棲むもの。あれに真っ先に喰われたのは栗松だった。だから栗松に夜は来ない。いつの間にか意識をなくし、気づけば東はあおくうるむ。もうすぐ宍戸の時間が来る。宍戸の影がぞろりと伸びて、栗松の足首を、そっと、つかんだ。

夜はおれの味方だった。誰もおれを守らない。おれは子どもを探してあるく。ねないわるいこを喰いに行く。流れて消えても、ちぎれて飛んでも、咲いて散っても、泣いて逃げても、おれは止まらない。おれの影がながくながく伸びて夜風の中をはしゃぐ。おおきなまっかな口をあけて、子どもたちを喰っている。そんなことを繰り返すために生まれてきたのではなくても、今はそれでよかった。夜はおれの味方で、おれには鬼が棲んでいて、いつか気づいてしまったときには、今度はおれが誰かの影になってそこに棲む鬼になる。置いてゆこう置いてゆこう置いてゆこう。おれには靴だっていらない。おれはずっと前泣き虫だった。夜には泣いてばかりだった。今夜もきみのところへゆくよ。きみを迎えにゆくよ。きみと一緒にゆくよ。きみと一緒にゆくよ。


(そういえば最近朝起きるとやけに腹がいっぱいで)









ナイトウォーカーズ
8月5日に寄せて。
実はおなじ穴のむじな。
全世界公開遅刻。
なんと一年半です。
早いものです。
世間では海外勢の人気がすごい中、どうにも初期雷門厨ですが、それでもブログを見てくださる皆さまには大変感謝しております。
本当にありがとうございます。
というわけで、また懲りずにリクエストやります。
皆さまのすきキャラすきカプすきシチュを拍手かメルフォで送ってくだされば、モリモリ書かせていただきます!
匿名、複数投稿、取り扱いのないキャラの投稿、なんでもありです。期間も特に設けません。以前と同じく適当に締め切ります。
なければないで大丈夫です。笑
もしよろしければお気軽にどぞう。

今後ともよろしくお願いいたします。
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無印雷門4番と一年生がすき。マイナー愛。

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